宝石の種類
Pink Diamond
ピンクダイヤモンドは2020年に採掘が終了
ピンクダイヤモンドがなくなってしまうと数年前から話題となっています。
無色透明のホワイトダイヤモンドに比べて、ピンクダイヤモンドの産出量は0.1%ほどと、その希少価値の高さは数字に表れています。
きわめて希少なピンクダイヤモンドが採掘できる鉱山は、
オーストラリアのアーガイル鉱山、アフリカ、ロシアの鉱山などです。
中でもアーガイル鉱山がピンクダイヤモンド産出量の95%以上を占めると言われてきました。
しかしアーガイル鉱山での
ピンクダイヤモンドの産出は年々減り、2020年11月ついに枯渇したため閉山となってしまいました。
他の鉱山でまったく取れないわけではありませんが、アーガイル鉱山のような質・量となるとまったく及びません。
現状は市場に出回っているピンクダイヤのみとなり、新たなピンクダイヤモンドは世界のどこを探しても掘ることができないと言っても過言ではありません。
もともと希少性が高かったピンクダイヤモンドですが、こういった背景からますます価値が高まっています。
Ruby
(最高級ピジョンブラッド&ナチュラル)
【ピジョン・ブラッド】
ルビーに冠せられる最高の形容のひとつが、「ピジョン・ブラッド」。まるでハトの血のように、濃く艶やかな鮮赤色からそう名付けられ、最高級のルビーとして扱われています。
【最高級ビルマ産ルビー】
最高級産地とされるミャンマー。ビルマのモゴック地方は、ひときわ良質のルビーが採れることで知られています。
モゴック鉱山で奇跡的な確率で発見される、深く透明な濃い赤色であるピジョン・ブラッド。内側から溢れだす妖輝な光輝(てり)のある色合いは最高級です。
まさに宝石の女王の名にふさわしく、特に美しいルビー色として珍重されています。
ミャンマーは常に紛争の危機にさらされているため、ルビーの産出量が少なく、とても貴重な宝石です。
Sapphire
(最高級ロイヤルブルー)
ブルーサファイアの中でも、最も価値が高いとされている種類のひとつが『ロイヤルブルーサファイア』です。
それではまずはブルーサファイアの種類を色の視点で比較してみましょう。
【コーンフラワーブルー】
コーンフラワー(矢車草)の花に似た美しい青色を発色する、最高級品質のブルーサファイアです。
パキスタンとインドの国境にあるカシミール産のものが有名です。
【ロイヤルブルー】
深みのある青色を発色するブルーサファイアで、コーンフラワーブルーと肩を並べるほど高く評価されている品質です。
Padparadscha Sappire
9月の誕生石でダイヤモンドに次ぐ硬度のサファイアの中で、最も希少性が高いパパラチアサファイア。オレンジがかったピンク色のサファイアのみがパパラチアと認められます。パパラチアは、スリランカのシンハラ語で「蓮の花」という意味。
Alexandrite(ブラジル産)
最高品質は深い青緑色を持ち、鮮やかな赤へのハッキリとした変色が見られるものが高く評価されます。
インクリュージョンが多いものが殆どとなり、その透明度が高いほど価値が高くなります。
ブラジル産アレキサンドライトの評価が上がり、高値で取引されます。
Paraiba Tourmaline(ブラジル産)
パライバトルマリンが発見されたパライバ州バターリャ鉱山。
1990年から1991年は活発に採掘が進められ、色の濃い美しい原石が発掘されましたが、その後供給が途絶えます。
パライバ州グロリアス鉱山で採掘されるパライバトルマリンは、小粒ながら美しい結晶です。
バターリャ鉱山
色が薄めながらも大粒のもの
ムルング鉱山
小粒ながら色の濃い原石が採掘
ムルング鉱山
採掘されたパライバトルマリンのほとんどは日本で流通されたようです。
ブラジル産の特徴として、含銅量が他の産地より高い傾向があります。
Color Stone